Shine On You Crazy Diamond / Pink Floyd

1975年に発表されたピンク・フロイドのアルバム「Wish You Here」(邦題:炎~あなたがここにいてほしい)から、表題組曲である「Shine On You Crazy Diamond」を紹介。精神的な不調からバンドを去ったリーダーSyd Barrett(シド・バレット)に捧げたトリビュート曲と言われています。メンバーであるデヴィッド・ギルモアが奏でるブルース調の象徴的なギターソロと、4音で構成されたどこか寂しげなフレーズが情緒を揺さぶる秀逸な一曲。この曲を語る上で外せないのが、先ほど取り上げたバンドの創設者であり初期のフロントマン、シド・バレットの存在です。彼は数多の才能と、LSDなどの薬物による精神の崩壊によって、1968年にバンドを去りました。残されたメンバーたちは、彼の不在という虚無感を抱えながら音楽を続けることになります。タイトルの「Shine on You Diamond」の頭文字を繋げると、彼のファーストネームである「SYD」になるのは有名な話で、これは狂気の世界へと消えてしまったかつての友へ向けた、メンバーからの切なくも温かいメッセージ。じわりじわりと高揚していくシンセサイザーの波と哀愁を帯びた胸を締めつけるかのようなブルースギターの音色、広大な宇宙に一人取り残されたかのような孤独感さえ感じる全体の構成が本当に素晴らしい。発表から50年近くが経った現在でも、「シャイン・オン・ユー・クレイジー・ダイアモンド」の輝きは、ACHACOが取り扱うジュエリーとしてのダイヤモンドと同じく色褪せていないように感じます。アルバムジャケットのデザインはイングランドのアート集団Hipgnosis(ヒプノシス)。音楽界にアルバムジャケットに芸術性を持たせた草分け的存在でもあり、そういった面でも興味が尽きない作品です。
Wish You Were Here / Pink Floyd
M1. Shine On You Crazy Diamond(Parts 1-5)
https://www.youtube.com/watch?v=cWGE9Gi0bB0
M2. Welcome To The Machine
M3. Have A Cigar
M4. Wish You Were Here
M5. Shine On You Crazy Diamond (Parts 6-9)
Label: Harvest Records
Year: 1975
lyrics: Roger Waters
Produce: Pink Floyd
Cover Design: Hipgnosis

